山口 真生人(ヤマグチ マオト)
Business Development
部長 
山口 真生人
Maito Yamaguchi

略歴

新卒でリクルートに入社。有期雇用領域の経営企画業務を経験。その後、外資系コンサルティングファームに転職し、大手企業向けの戦略策定・実行支援に従事。2021年8月にLATRICOにジョインし、プロダクトマネジメントやCRM戦略の策定に加え、新規事業・新規サービスの設計・立ち上げを主導。

新規事業開発やブランディングを担う部署の責任者を務める山口真生人さんにインタビューしました。 リクルートから外資系コンサルティングファームを経てLATRICOにジョインした山口さん。優秀な社員が多いことで有名な会社からスタートアップへの転職で、何を得て、これから何を狙っているのでしょうか?

まず、新卒でリクルートに入ってやりたかったことは?

 

就活のときは漠然と、30歳くらいまでに自分の力で「ゼロからイチ」で事業を作り上げることができるようになりたいと思っていました。

 

そのためにはどういう力を身につけたらいいのかは、正直、学生だったのでよくわかっていませんでした。だから、そういうことができている人が多かったりとか、そういう力がつきそうな環境を探しながら就活をしていました。

 

コンサルなども考えていましたが、それよりは「メガベンチャー」で、比較的若いときからゴリゴリ任せてもらえる仕事がしたかったんです。

かつ会社としても新規事業をどんどん生み出している、そういう勢いのある会社に行けば、成長の機会が多いのではないかと思ってリクルートに入りました。

 

リクルートは、まさに意識の高い学生が集まり、最速で成長できるイメージがありますよね。

 

そうですね。ただ一方で、そう思っているなら、30歳を待たずに新卒のときから、起業などのチャレンジをしたり、もっとアーリーステージのスタートアップに行けよ、と思われるかもしれません。しかし、学生のときはそこまで踏み込めないところがありました。起業やスタートアップってよくわからないし、どういうところが自分に合うのか、本当にチャレンジし続けられるのかもわからず、やや「無難な選択をした」部分も正直ありました。

 

会社としても基盤がしっかりしているし、頑張れば自分の求める成長が手に入りそうだと感じていました。自分の見極めが足りなかったことによって、後から「こんなんじゃなかった」という後悔が起きなさそうだとも思っていました。

 

リクルートという素晴らしい会社に4年半ほどいた後、どうしてコンサルティングファームへ行ったのですか?

 

とにかくバリバリ仕事ができて、自分が試され、鍛えられる環境を求めていたからです。

 

リクルートの中でも有期雇用領域の経営企画のような部署に4年半いたんですが、

当時は会社自体がグローバルに積極的に投資しているフェーズでした。

私の所属していた事業領域は、堅くキャッシュを生み出すことを求められていて、そのせいか、会社の中では比較的新しいことにチャレンジしにくい環境でした。

 

30歳で新規事業を立ち上げるという夢がありましたので、「今この仕事をしていて、将来新規事業立ち上げなんてできるのかな?」というモヤモヤとした不安が生まれていました。

特に不満があったわけではないのですが、周りを見てみると、スタートアップでゴリゴリ活躍している友人、すでに起業している友人もいました。その対比の中で、自分はこのまま過ごしていって大丈夫なのだろうかと思い、転職に至りました。

 

自分でチャレンジをしまくる会社でやっていかないと、大活躍している友人に追いつけないのではないかという焦りもあり、鍛えられることで有名なコンサルティングファームに転職することにしました。

 

アーリーステージのスタートアップという選択肢もあったと思いますが、まだこの段階でも、もう少し自分に合う事業を見定めたいという思いがあったのでしょうか?

 

スタートアップを探していた時期もありましたし、エージェントの紹介で実際にスタートアップの人とも会ったりしました。ただ、スタートアップへの転職の場合、「ここに行こう」と腹を決めるには、二つの決め手があると考えています。、「仕事内容がドンピシャでコミットできるか」と「“人”を心から信じられるか」

 

当時は事業内容でも「ここだ!」と決めきれなかったのと、“人”も率直に言ってビビっとくることはあまりありませんでした。


コンサルタントの仕事は楽しかったですか?

 

めちゃくちゃ忙しかったですが、とても楽しかったですし、いい人が多かったです。プレッシャーも強かったですが、やっていることのやりがいも感じました。

プロジェクトはゴリっと短期間で、メンバーと「一緒に暮らしている」ぐらいの感覚で時間を過ごしました。ある種、「文化祭」みたいな感覚ですね(笑)

結構あの働き方は嫌いじゃなかったですし、眠いは眠いですけど、別にそれが大丈夫であれば苦ではなくて、むしろ楽しんでいました。

 

さらに評価もされていたので辞める気は全然なくて、とりあえずマネージャーくらいまではやってもいいかなと思っていました。


LATRICOとはどんな形で出会ったのでしょうか?

 

大学時代の先輩で、スタートアップの社長をされている方がいました。

彼の紹介で、LATRICOの代表の濱口さんと食事をする機会がありました。

 

ただ、転職なんてほとんど考えてなくて、正直に言うと、お世話になった人の紹介なので食事の誘いを断れなかっただけでした(笑)

 

ただ、その後何度か濱口さんとお会いして話をするうちに、次第に意識が変わっていきました。

 

ヘルスケアや美容に特別に興味があったわけではないのですが、先ほどの一個目の「仕事内容」の点で、単純に「現状がカオスすぎて面白そうなのと、めちゃくちゃ成長ポテンシャルがありそう」と感じてきました。二個目の「人」の点で言うと、「代表の濱口さんが信頼できる人だと感じた」事が大きいです。

 

コンサルで身につけたスキルをどうやって次に生かすのかが曖昧で、元々やりたかった新しい事業作りのイメージは湧いていない時期でした。また、コンサルに入る前にスタートアップに何社か会ってみてもピンとこなかった中で、今回のご縁を逃したら絶対後悔するなと思い、入社を決めました

 

LATRICOでは、どういうお仕事をされているのでしょうか?

 

入社当時は、開発のマネジメントの役割を担っていました。当時は、業務委託のエンジニアしかいなくて、その人たちと協働してシステムを作っていく形でした。エンジニア経験は、大学時代にバイトで少しコードを書いたりしていたぐらいでほぼない中で、どうやってマネジメントするの?と思っていました。

 

ただ、事業・サービスを理解して、必要な開発要件を考えて、それをエンジニアが理解できるように伝える。これは極めて大事な役割だったので、必要に迫られて、見よう見まねでやらざるをえなかったという感じですね。一生懸命やればできないことはないと再認識しました(笑)

 

その後、新規事業開発の話が2022年の秋くらいに上がってきて、今はその責任者をやっています。


LATRICOでこれからチャレンジしていきたいことは何ですか?

 

新規事業の立ち上げは絶対にやり切りたいと思っています。ユーザーのニーズの大きさを感じていますし、大きく育ちそうな匂いを感じています。本当にゼロの状態のビジネスを形にして、スケールさせていく。もちろん今までやったことがない刺激的な経験ですし、それによって会社が大きくなるならば、こんなにすごいことはないなと思っています。

 

結果として、大学生の時に「30歳までになりたい自分」として描いていた形が出来そうになってきています。今の姿を意識して逆算で転職してきたというわけではないのですが、前向きにチャレンジし続けてきてよかったな、と心から思っています

 

コンサル業界でずっと勤務していた場合の自分と、今の自分を比較するとどう考えられますか?

 

どっちも楽しかったんじゃないかなと思います。

先ほどお話ししたように、コンサルも「文化祭的」な独特の楽しさがあります。ただ、「手触り感」には限界があるのと、やっぱり元々やりたかった「事業を作る」っていうのは、コンサルにいるとなかなかやれないことだと思います。

 

また、「人」の面について話すと、コンサルって同じようなスキルセットを持った人が集まっている集団だと思うのですが、スタートアップは当然バックグラウンドも得意領域も多様な人たちが集まっていて、スキルセットの違いが大きいです。多様な人達と協働してやっていくのは、より難しいですが、ハマったときのインパクトはとてつもなく大きいと思っています。そういうマネジメントにチャレンジできているのも、入ってよかったと思うポイントですね。

 

まだ若いスタートアップで働く魅力と、大変なことを教えてください。

 

当社のようなスタートアップでは、圧倒的に早く決められて、圧倒的に早くチャレンジできるというサイクルの速さが魅力ですね。

 

新規事業もそうですが、他の部署であっても、やりたいことに手を挙げればチャレンジできるという環境はすごく良い点だなと思います。

 

大企業でもそういう制度を持っている会社はありますが、起案書を通すなど、いろいろな手順を踏まないといけないですし、実現するまでにすごく時間がかかります。

 

逆に大変なことは、先ほどの良い点の裏返しでもあるのですが、「作業者感覚」の方は苦労するかもしれません。やるべきこと・やりたいことを積極的に発信していくことが求められるので、言われたことだけやるとか、作業をこなす感覚だと、どうしてもきついというか、楽しくないと思います。

 

こんな人と一緒に働きたい、こういうところが面白いよ、というメッセージはありますか?

 

新規事業をやっていて、完成まではまだまだというフェーズですので、カオスといえばカオスな状況です(笑)ですが、それを逆に楽しいと思える人が来てくれるといいなと思っています。「できていないこと」に不満を言うのではなく、「では自分たちで作ろう」と思える人、何でも選り好みせずにチャレンジして、おもしろいなと思ってくれる人がいいですね。何かの知見がめちゃくちゃ豊富な人だと嬉しいですが、それは必須ではないです。

 

今一緒に働いているメンバーも、自分とは異なる領域で成果を出してこられた人達ですが、「立ち上げ期なので何でもやりますよ」というスタンスです。具体的に何をしてもらうのか分かっていない段階でオファーして、入っていただいた方もいるぐらいです(笑)

 

共通しているのは、みんな、プロダクトを良くしていきたいと思っていて、まずは否定せず前向きに何でも取り組んでいることですね。

 

一生懸命取り組めば、めちゃくちゃ手触り感がある仕事です。事業を立ち上げることにチャレンジしてるなという実感がすごいです。

 

コンサルとの対比で言うと、コンサルってすごくきれいな方針・戦略を提案したりするんですが、実行するのは自分たちではなくクライアントです。実際、「提案したことの結果はどうなったんだろう?」というのが分からなくてもどかしいことも多かったです。

 

ですが、自社の新規事業の立ち上げは、実行まで思い切りできるのがいいところです。絵を描くのも、実行するのも自分たちです。

 

今までやる気・元気もあって、新しいことにチャンレンジしたかったんだけど十分にできていなかった、みたいな人が来てくれると嬉しいですね。

「思い」さえあればやれることがたくさんある環境なので、元気で前向きな人は大歓迎です!「思い」をどんどん発信して、みんなと一緒に形にしていけるならこんな素敵なことはないですね。


部⻑ ⼭⼝ 真⽣⼈-Maito Yamaguchi